低血糖症と自律神経
低血糖は脳をはじめ身体のエネルギーが低下している状態です。
特に脳は全体の約20%のエネルギーを必要としています。
低血糖では脳のエネルギー不足という危険な状態であり、身体的なストレス状態にあります。
これを回避するために自律神経が調整にかかります。
血糖をあげるホルモン
このとき血糖を上げる5種のホルモンが分泌されます。
(グルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、成長ホルモン)
これらのホルモンの分泌はグルカゴンでは胃の不快感、アドレナリンでイライラ、ノルアドレナリンは動悸や不安感、冷や汗などの症状が出現することになります。
空腹時の怠さ・疲れや、何のきっかけもなく起こる動悸、不安感、冷汗などを感じる場合は低血糖が起こっている可能性を考えます。
自律神経とは?
自律神経とは私たちの身体の調整を行っている神経システムです。そのため、自律神経が乱れるとさまざまな不調が起こってきます。
交感神経と副交感神経からなる自律神経は、呼吸・循環・消化など、生命維持に欠かせない器官の機能を緻密に調整しています。
簡単にまとめると、緊張しているときやストレスを感じているときなどは交感神経優位、休息しているとき、気持ちが落ち着いているときなどは副交感神経優位となります。
皆さんが一番わかりやすい状態はストレスを受けているときではないでしょうか?
ストレスと首こりの関係
ストレス時は緊張により身体の変化としては血圧、心拍数が上がる一方で、手足など抹消では血管が収縮して血流低下をきたしています。
その結果手足の冷えや筋肉の凝りが出現します。
まさに首こりの状態はこれを反映したものです。
特に心配・不安感などのストレスは首こりを悪化させると言われています。
Is there a relationship between psychological stress or anxiety and chronic nonspecific neck-arm pain in adults? A systematic review and meta-analysis. J Psychosom Res 2016; 90:70-81.