頭痛の分類
まず頭痛には怖い頭痛とそうでない頭痛があります。
怖い頭痛は重篤になると命の危険につながるものでもあるためその見極めが重要です。
症状は必ず同じ性質、同じ強さで出現するとは限りません。
さまざまな要素で大きく変動するものですが、ある程度は症状の出方や性質によって、危険な頭痛なのか、そうではないのかを判断できます。
一次性頭痛:頭の中に異常を認めないタイプの頭痛
- 緊張型頭痛:頭が重く締めつけられ、重く感じる
- 片頭痛:痛みが片側であり、ズキンズキンと拍動するような痛み
- 群発頭痛:多くが片側の涙や鼻水などの症状を伴い、耐え難い痛み
- 後頭神経痛:片側の後頭部中心にピリッと走るような痛み、頭皮の感覚の違和感を伴い、ブラシで髪をとかす時など敏感さを感じる
これらは原因が特定できないため、鎮痛剤やトリプタン製剤などの薬を使った対症療法的な治療となります。
二次性頭痛:頭の中になんらかの異常が原因で起こるもの
クモ膜下出血、脳腫瘍、脳出血・梗塞、髄膜炎や外傷、顔面・頸部の骨・神経に起因するトラブルが原因となるもの。
脳の重篤な病気のサインである場合が多く、注意が必要な頭痛です。
症状がいつもと違う、今まで経験したことのない痛み、突然の強い痛みや、強い痛みが頭全体あり薬を飲んでも改善しない、手足のしびれや脱力などほかの症状を伴っている……といった場合はそれらの原疾患に対する治療が必要です。
普段から頭痛がある人でも、いつもと違うなど不安を感じたら、一度診察・検査を受けることをお薦めします。