子供と頭痛
子供の頭痛と鉄欠乏
頭痛のお子さんの問診や血液検査などをおこなってみると、鉄欠がみられることが多いのに気づきます。子どもの成長には、鉄は大変重要です。(骨や筋肉、皮膚、血管などの生成にはコラーゲンが重要であり、その生成に鉄が必要不可欠です)
生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから十分な鉄をもらって生まれてきますが、急速な成長に伴い、生後6カ~2歳くらいまでのあいだに、もらってきた鉄を使い果たしてしまいます。そのため、さらに十分な鉄の補充が必要なのです。
しかし、頭痛を訴える子どもの血液検査をしてみると、鉄欠乏性貧血であることがほとんどです。つまり、成長のために鉄が使われるのに追いつか…
子供の頭痛
子どもの頭痛は年々増えています。
日本での子どもの頭痛の統計では、中学生の片頭痛の有病率は男児で3・3%、女児で6・5%となっています。
高校生の片頭痛は男児13・7%、女児17・5%。緊張型頭痛は男児23%、女児30・6%と緊張型頭痛の割合が増え、全体として女児の有病率が高くなっています。
小学生以下のデータはありませんが、片頭痛に関しては大人同様に典型的な片側の頭痛というよりは両側性が多いといわれています。
頭痛を頻繁に訴える子どもさんは、やはり首こり(板状筋に緊張)があることがほとんどです。これを裏付けるような研究結果が出ています。
小学生…
起立性調節障害と頭痛
起立性調節障害は自律神経の調整の不具合により、朝になかなか起きることが出来ない、全身だるさ、頭痛、立ちくらみ、立っていると気分が悪くなるなどの症状をきたすものです。頭痛が強く朝起きられず学校へも行けない・・・というお子さんも時折います。近年では起立性調節障害と診断されること多くなっています。
自律神経の調節が上手くいかないと緊張と緩和の調整が不安定となり頭痛が起こりやすくなります。
(特徴)
症状としては下記のような特徴があります。
朝なかなか起きられず午前中調子が悪い午後から少しずつ回復してくる立ちくらみやめまいを起こしやすい疲れると訴えるこ…