頭痛
低血糖症と頭痛、首こり
慢性頭痛の方の要因として首こりをあげています。首こりに関わる大きな要因として低血糖症がみられます。
低血糖は食後に伴い繰り返し起こっている可能性があるのです。
糖尿病の検査では空腹の状態で75gのブドウ糖を服用して糖負荷試験は2時間の検査で評価されますが、5時間まで延ばすことでその後の血糖値の変動がとらえられます。
実はこの3時間以降が非常に重要です。
典型的な例を挙げます。
反応型低血糖症(みぞぐちクリニックにて実施)
反応型の低血糖症では4、5時間後に血糖の低下に伴って頭痛がみられます。
乱高下型低血糖症(…
低血糖症と自律神経
低血糖は脳をはじめ身体のエネルギーが低下している状態です。
特に脳は全体の約20%のエネルギーを必要としています。
低血糖では脳のエネルギー不足という危険な状態であり、身体的なストレス状態にあります。
これを回避するために自律神経が調整にかかります。
血糖をあげるホルモン
このとき血糖を上げる5種のホルモンが分泌されます。
(グルカゴン、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、成長ホルモン)
これらのホルモンの分泌はグルカゴンでは胃の不快感、アドレナリンでイライラ、ノルアドレナリンは動悸や不安感、冷や汗などの症状が出現する…
首こりとふらつき、めまい
めまいの分類
「めまい」というと自覚症状からは大きく二つに分けられます。
目の前がグルグルと回転するようなめまい、多くは内耳の前庭神経と言われる神経の症状です。
一方、左右どちらかに偏る感覚を伴いふらつくようなめまい感は小脳をはじめ脳の症状も疑わなければなりません。
首こりが原因で起こるめまいは、立ちくらみのようであったり、後方へ引っ張られるような不安定な感覚です。
このような症状は低血糖や鉄欠乏においてもみられる症状です。
やはり首こりはこれらの存在とも関係していると思われます。
首こりと冷え
頭痛やめまいを訴える…
首こりの要因
首こりの起こる要因としては外因的要素と内因的要素があります。
いずれも頭痛に悩んでいる方々の殆どがもっているものです。
外因的要素
外因的要素としては姿勢(デスクワーク、スマホの使用、ストレートネックなど)、咬合(噛み合わせ、顎関節症)、視覚的要因(目を酷使すること、乱視)があげられます。
内因的要素
また、内因的要素としては物理的(寒冷・騒音等)、化学的(薬物・化学物質等)、心理的(怒り・緊張・不安等)、生物的(炎症・感染等)、そして低血糖(血糖の乱高下)、鉄欠乏があります。
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肩こりと首こりの状態
頭痛との関連は肩こりではありません
首の筋肉
頭痛の要因としてよく肩こりが挙げられます。
頭痛があるのでマッサージで肩をほぐしてもらう・・・など殆ど肩こりが中心に考えられます。
実は頭痛との関連は肩こりではありません。
関連する筋肉は後頭下筋群と頭・頚板状筋、頭に近い上部僧帽筋です。
肩こりは下部僧帽筋の緊張を意味します。
これらの筋肉は頭を支える上で非常に重要であり負担がかかっています。
前屈位(頭を前に下げる)になるとこれらの筋肉は頭を支えるために一層頑張らなければなりません。
反対に後屈位(頭を後ろに)ではこれらの筋…
片頭痛の起こり方
首のコリ・筋肉の緊張(頚髄神経への刺激) 頚髄神経の興奮が三叉神経を刺激 脳過敏の状態(三叉神経の興奮)片頭痛が起きる痛みの抑えがきかない
脳過敏
片頭痛の人は脳が過敏な状態であると言われています。
その過敏な状態があるために頭痛が起こりやすいのです。
では、その脳過敏は突然起こるのでしょうか?
それを誘発しているものは首に存在することが考えられます。
解剖学的にもそれを裏付ける神経連絡もありますし、私自身の頭痛の経験や多くの患者さんの診察に携わってきた経験からもこれは殆どの患者さんに共通することであると思われます。
ですから、頭痛の治療に…
頭痛は首から
多くの皆さんが悩んでいる慢性頭痛はお薬頼みであることが殆どでしょう。
それでもお薬は万能ではなく、むしろ効果が薄く飲まないよりは良いから・・・と続けている方が多くいらっしゃると思います。
慢性的な頭痛には複数の原因がある
まずお伝えしたいことは、慢性的な頭痛は単独の病態ではないということです。
軽度の頭痛であれば鎮痛剤を飲んで改善するとそのまま放置してしまうことが多いのではないかと思いますが、酷くなると薬は効きません。
頭痛だけが強調されがちですが、それと同時に疲労感、不眠、めまい感、不安感、動悸など様々な症状を自覚している人が殆どではないでしょうか?
私…