コラム

発達障害と栄養欠損

注意欠如・多動症(ADHD:Attention-deficit/hyperactivity disorder)とは、不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない、待つことができないなど)・衝動性(突発的な行動をする)の2つの特性を中心とした発達障害です。以前からこれらの要因として様々な栄養欠損が指摘されています。

まず、ADHDの症状をきたす63%に遅延型フードアレルギーの関与があり、これらの食材の除去が効果的であったとの報告が有名機関紙に報告されています。

(参考文献)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21296237/

さらに鉄やマグネシウム、亜鉛、ビタミンDなどの重要なミネラルやビタミンの不足が関与しているとの報告も多くみられます。

中でも鉄に関しては最新のメタ解析で学生の鉄の補充が注意・集中力や記憶力の向上に有用であるとのデータが発表されました。

(参考文献) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/pmid/37368919/

このように毎日の食事摂取においてアレルギーなどの要素が隠れていないか、大切な栄養素がしっかり摂れているかどうかなどしっかり精査することも重要です。

子供さんの栄養についても当院にご相談下さい。