むずむず脚症候群と鉄不足
むずむず脚症候群とは?
むずむず脚症候群は、脚がむずむずしたり、じっとしていられないような落ち着かない感じなど不快な感覚をきたす病態です。
レストレスレッグス症候群(Restless legs syndrome)とも呼ばれます。
症状は夜寝ている時や安静にしている時に起き易く体を動かすと症状が軽快する特徴があります。
このために眠れないなど不眠の原因になることもあります。
鉄不足との関連
実はこのむずむず脚症候群には脳内の鉄不足との関連が指摘されています。
運動や感覚のしくみを調整するドパミンというホルモンは日中に産生量が増加し、一方で夜間に少なくなります。
脳で鉄が欠乏すると、ドーパミンの作用が日中と比べて夜間に急に弱まるために症状が出てしまうのです。
女性に多いとされるむずむず脚症候群
むずむず脚症候群は女性の患者が男性の約2倍と言われます。
それは月経や出産により鉄欠乏が多いためと考えます。
この病態は透析患者さんにも多くみられますが、透析によりやはり鉄不足となることが考えられます。
鉄不足はこのようにむずむず脚症候群にも大きく関与しています。