低血糖症と頭痛、首こり
慢性頭痛の方の要因として首こりをあげています。首こりに関わる大きな要因として低血糖症がみられます。
低血糖は食後に伴い繰り返し起こっている可能性があるのです。
糖尿病の検査では空腹の状態で75gのブドウ糖を服用して糖負荷試験は2時間の検査で評価されますが、5時間まで延ばすことでその後の血糖値の変動がとらえられます。
実はこの3時間以降が非常に重要です。
典型的な例を挙げます。
反応型低血糖症(みぞぐちクリニックにて実施)
反応型の低血糖症では4、5時間後に血糖の低下に伴って頭痛がみられます。
乱高下型低血糖症(みぞぐちクリニックにて実施)
乱高下型の低血糖症では血糖の急激な低下時や4,5時間後に頭痛の出現がみられています。
血糖はインスリンの過剰分泌により低下します。低血糖時や急激な血糖降下時には、これを改善させるために自律神経の緊張に伴いノルアドレナリンが増加します。この作用で末梢血管収縮が起こり筋肉の血流障害による首こり、肩こりが出現することになります。
頭痛の誘因はここにあると考えています。
Q1. 低血糖はいつ起こる?
A. 食後5時間前後の空腹時、起こりやすいのは夕方や就寝前、夜中などです。
Q2. その時の症状は?
A. 食事の後の怠さ、眠気が強い、肩こりが出てくる、動悸などです。
Q3. 対処の仕方は?
A. 低血糖は食直後に血糖上昇後に起こる炭水化物(糖質)が過剰になるような食べ方が影響します。パンやおにぎり、麺類のみなど炭水化物(糖質)が主になるような食べ方は控えましょう。