頭痛の予防
頭痛は日頃から気をつけることで予防できることも多くあります。以下に有効な対策をお伝えします。実践してみてください。
● 生活のリズムを整える
出来るだけ毎朝決まった時間に起きること。週末なども毎日同じ時間に起床してリズムを整えることが大切です。寝不足はもちろん、週末にありがちな寝過ぎも乱れる要因となります。睡眠リズムを習慣づけるよう心がけてください。
● コンピュータやスマートフォンの使いすぎに注意
これらの使用は前傾姿勢やブルーライトをはじめ眼を使うことでの首のこりを悪化させることになります。長時間の使用は避け、適宜休息をとるようにしましょう。
● 有効な食べ物・食べ方
・和食
頭痛の予防にはマグネシウム、ビタミンB2が良いとされています。
食事では和食メニューなどは良い栄養素が豊富です。味噌汁や納豆には大豆が含まれていますからマグネシウムを補給することができますし、痛みの緩和に効果があるビタミンB2も摂取できます。そのほか、海藻、玄米、そばにも頭痛緩和に適した栄養素が多く含まれていますから、日常的にそうした食べ物を多く取ることを意識しましょう。
・ナッツ類
クルミやアーモンドなどのナッツ類もマグネシウムが豊富ですので日頃から摂って頭痛が起きにくい体質にしましょう。
・ダークチョコレート
片頭痛の人は脳のマグネシウムレベルが低いというデータもあります。チョコレートのなかでもカカオを多く含むダークチョコレートはマグネシウムが豊富なので、片頭痛を和らげる効果があると期待されています。
チョコレートは片頭痛の特効薬ではなく、頭痛が起きているときにチョコレートを食べても、痛みが解消されるわけではありません。あくまでも予防として考えましょう。但し、取り過ぎはポリフェノールの過剰摂取につながり、反対に頭痛を誘発することになるので食べ過ぎには注意しましょう。
・間食(捕食)について
空腹時には低血糖が自律神経を緊張させ頭痛を引き起こす要因となります。この時には甘いものではなく、クルミやアーモンドなどのナッツ類を摂取しましょう。
● 悪いものを避ける
(甘いのも炭水化物)
過多は血糖変動をきたします。またカフェインの取り過ぎも同様に血糖の変動に影響するため、これらは自律神経の緊張を高め頭痛を誘発します。
(アルコール類)
特にビール、ワイン、日本酒に含まれるヒスタミンはますます頭痛をひどくする作用があります。頭痛のときにはアルコールを控えるようにしましょう。また、ポリフェノールが片頭痛を誘発することもあります。
(ハムやソーセージなど)
亜硝酸塩、化学調味料に含まれるグルタミン酸は、脳を刺激する作用があり頭痛の誘因となることもあります。
(人工甘味料:アスペルテームなど)
アスパルテームは人工甘味料の一種で、「カロリーゼロ」と表示された食品によく使われています。しかしこれは健康上、悪影響をもたらすことが多く、頭痛を誘発することもわかっています。身の回りにある多くの食品に使われているので、気になる場合は原材料の表示を確認してみるとよいでしょう。
● 後頚部(首の後ろ)を温める
緊張型頭痛も片頭痛も首の後ろの筋肉のこりが関係しています。
日頃から特に夜間の寝ている間に持続的に温めましょう。
● 眼の休息
コンピュータやスマートフォンなどの使用による眼精疲労が首こりや頭痛に影響しています。
極力長時間の使用は控え、時間をつくって両眼を数分温めましょう。